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何時ものことだ。
そろそろゆみちゃんとも離れた方が良いのかなーななんて考えていると二組に着いた。
既に授業は始まっている。
二組は移動教室なのだろう、教室には誰もいなかった。
否、
生きているものは、誰もいなかった。
クスクスと楽しげに笑う少女が一人。
教卓の上に座るように浮いていた。
「理科の教科書返して下さい」
いつもよりはっきりとした声で話しかける。
だって幽霊に気を使う必要なんて、ないでしょ?
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