†2章†

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床から起き上がって、軽く伸びをする。 さて、着替えるか。 そう思って立ち上がろうとしたとき、部屋の外から『ドタドタドタッ』と大きな足音が聞こえる。 そう思えば部屋のドアは『バーン!』と開け放たれた。 「葵ちゃん、朝よーーーー!」 朝から、うるさい。 母はこうやって毎朝、私を起こしにくる。 こんなことをやって、母親ぶられても困る。 形だけの母親。 私が学校に行ってしまえば、お抱え運転手を乗り回して東京の街でブランド品ショッピング三昧だ。
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