†2章†

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うるさい母を軽くあしらって、朝の支度のためにリビングへ向かう。 毎朝の家族揃っての食事。 無駄に大きいテーブルに、私と母と父の3人だけの朝食。 こんなに大きいテーブル、必要無いし。 「葵、学校はどうだ?」 父はたまにこう聞いてくる。 こいつも、形だけの父親だ。 世間体ばかりきにして、私の心配なんてしていない。 私にはお小遣いをあげればそれで良いと思っている。 「まぁまぁだよ」 父の機嫌を損ねないよう、当たり障りのない答えをあげる。
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