†2章†

6/28
前へ
/38ページ
次へ
家の前の高い門をくぐって学校に向かう。 「葵さま、今日は…」 「いい。歩いて行くから」 毎朝、お手伝いさんが車で送ってくれようとするけど、私はそれを断る。 そんなことしたら、変に目立っちゃうもの。 心地の良い太陽の光。 朝に囁く、小鳥たちの声。 木の葉が擦れて聞こえる、自然の調。 車で送られるより、これらを感じながら登校する方がずっと良いと思う。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

39人が本棚に入れています
本棚に追加