†2章†

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裏庭にはフカフカの芝生が植えてあって、私はいつもそこに座ってご飯を食べる。 「よい…しょっと」 風が少し冷たいけど、それがまた心地よい。 見渡して見るけど、やっぱりここには誰も居ない。 裏庭には一つのベンチと大きな木があるだけで、他には何もない。 殺風景だ。 またそこがお気に入りなんだけど。 やっぱり、ここの学校選んで正解だったな。 そんなことを思っていると、木の裏辺りから『ガサッ』という音が聞こえる。 誰か、いるのかな? 葵は立ち上がって、木の裏へ向かう。 ここに誰かいるなんて、珍しいな。 そんなことを思いながら木の裏を覗いて見ると、そこには… ――――西条先輩…!?
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