†2章†

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「バカじゃないの!? 急に連れてきて、混乱するに決まってるじゃない!」 そんなお姉さんに、先輩は悪びれもなさそうに涼しい顔をしている。 「ごめんね、うちの弟が……えっと、なにちゃんかしら?」 「あ、御堂葵です」 「葵ちゃんね。 私は西条ゆかり。まぁ見ての通り、佑樹の姉よ」 そう言いながら、ゆかりさんは私に握手を求めて来たので、私も右手を差し出す。 握手をしたかと思えば、突然ゆかりさんに腕を引っ張られた。
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