†2章†

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「何で先輩にメイクされなきゃいけないんですか!? だいたい、私みたいなブスにメイクなんかしてもー……!」 そう言ったところで、私の口は先輩の手で覆われた。 「はーい、そこまで。後で説明するからちょっと黙ってな。ほら、目ぇ瞑ってて」 もう、何なのよ……! そう思いつつも、言われた通りに目を瞑る。 まずは化粧水で肌を整え、ベースメイクを施していく。 ――ふわ チークブラシが私の頬に触れた。 その感覚は、女の子の心の鍵を開けてくれるような、甘い感覚。 それから、何分経ったんだろうか。 「――――終わったよ。目開けていいよ」 そう言われると同時に、私は目を開けた。
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