†2章†

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「――――うわ…ぁ」 鏡に映っている私は、私の知っている私ではなかった。 ピンク色のチークに、さくらんぼみたいな色のリップ。 アイメイクも、ナチュラルだけどちゃんと目が大きく見える。 「私じゃないみたい…」 私は、無意識にそう溢していた。 「――――我ながら、可愛いよ」 先輩に、耳元で囁かれる。 「……………!////////」 きっと、私の今の顔真っ赤。 だって、学校で一番人気で、一番カッコいい人に耳元で囁かれるなんて。 赤くならない女の子なんて、居ないと思う。 「――じゃ、次な」 「はい?」 『次ってなんですか?』 って聞く間もあたえず、先輩は私の手を引いてこの部屋から出ていこうとする。 やっぱ、強引な人……!!!
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