†1章†

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私はこんな生活、嫌い。 母みたいな、何もできない女になんか、絶対になりたくない。 こんなに広い部屋も、シャンデリアも、ピカピカの壁も。 全部全部、無意味だ。 いつの日か、こんなことを友達に言ったら、 「金持ちの贅沢な悩み」 そう言われた。 今は、中学まで通っていた私立の小中高一貫の女子校(母の言葉で言うと『お嬢様学校』らしい)を中学まで出て、高校からは公立の学校を受験した。 親には猛反対されたけど。
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