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「今日は新入生も居ることだし、軽くお花畑でいこう」
「お、やった」
久保田先輩の言葉に、有原先輩がのんびり準備運動をしながら喜んだ。
俺は、この会話にホッとしていた。
ジョギングって言ってたもんな、軽く、だし。
それから10分経たないうちに、俺達は呪いの言葉を吐いていた。
ついでに昼食べた弁当も吐きそうだ。
延々と続く石段。
登りきっても坂また坂。
そんな地形の街だから、覚悟はしていたが、それすら甘かった。
バカ話をして笑いながら、山道を駆け上っていく先輩達。
多分あの人達は人間ではない。
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