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海岸の側に暮らしている私は海辺を朝散歩していた。
「素晴らしい潮風だ」
呼吸をし、空気を肺一杯に吸う。
すると、遠くから何かが流れて来た。
ビン……?
私は砂浜に流れ着いたそれを両手で拾い上げた。中には手紙が入っていた。
「HAHAHA! KILL YOU! FUCK YOU!」
異国の言葉だろうか。私には理解することが出来なかった。せめて私にもう少し、教養があれば。
私はどうするべきか悩んだ。部屋に篭り一晩中考え込んだ。
そうだ。私も同じようにビンに何かを詰めればいいんだ。
しかし、私が手紙をビンに入れて海に流し、奇跡的に手紙を送ってくれた人にビンが届いたとしても相手が私の書いた文字を読めなければ意味はない。
だから、私はビンに違う物を入れることにした。
この広い世界で起きたこの出来事は偶然ではなく必然。運命の出会いかもしれないのだ。
私は下半身を脱ぎ、エロ本を見ながら手を動かし続け、三日三晩体液をビンの中に注ぎこんだ。
そして、私のいたる所に生えている毛をむしりとり、一緒にビンに詰めた。仕上げに自分の眼球、耳、性器、手足の指を一つずつ切り落とし、これもビンに一緒に詰めた。
「私のこの思い、届け!」
私はそのビンが運命の相手に届くように強く祈り、そっと海へと流した。
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