プロローグはいつだって突然。

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 俺はきっと死ぬのだろう。  運命は俺をようやくあるべき場所に還そうとしている。  俺は生きているべき人間ではなかったのだ。  そこで俺は完全に意識を失った。 ^  最後に見た光景があの子供の悲しい表情だったのがすこし切ないが……それなりに俺は生きることが出来ただろう。  後悔はない。  ないなんて言ったらウソになるが。  死んだから本音を言おう。  俺は生きたかった。妹が生きられなかった時間を俺が代わりに生きようと……。  後悔はある。  もう少し人に優しく接していればまた俺の光景は変わっていただろうに。両親が死んで妹の学費のため俺は学校へ行かなくなった。  学生生活少しはしたかった。  あ~後悔だらけだ。でもそれなり悪くはなかった。何もかも壊していた俺が最後に壊す以外のことが出来た。  それが誇りだ。  誇りなんて不確定で不合理ではあるがいい人生だったといいたいから。  ◇◇◇◇◇  何もない真っ白な空間。  どこを見回しても何もない。怖いくらい何もない。もしかしたら自分の体すらないのではないかと青年は自分の体を見る。  ……あった。  無駄に気力を消耗したような気もするがここはどこなのか把握したいところだ。 「おや、目が覚めたかい。悲劇のヒロインでも演じたいのかい」 「もし、あんたがそれを本気で言っているのなら俺はあんたを殺すが?」
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