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1話 狐さんと少女
「ここはどこ?」
そこは真っ白なとこだった
わけもわかからず歩いていると
大きな檻があった
その中にはこれはまた大きな狐さんがいた
「お前は・・・ミナトとクシナの子か」
狐さんは私に目を向けるとそう言っった
「ミナト?クシナ?」
そう聞き返すと、狐さんはめんどくさそうに
「お前の親だ、そして儂をお前の腹に封印をした ・・・憎き奴だ!」
狐さんからはとてつもなく大きな殺気
がでていた
しかし自分は
「お父さん、お母さん」
自分の親の名前を知ることができ
すごくワクワクしていた
「その二人はどこにいるの?」
狐さんはまだ怒りがおさまっていないのか、目を光らせ、口を歪ませながら言った
「儂が殺した、いや正確には死ぬ原因
をつくった」
「!!」
「あいつらは、お前を守るために死んだんだ!」
狐は目の前の子供絶望に満ちた顔をみて
思う
「(こいつを、上手く丸めれば封印が解けるかもしれん)」
狐は次の言葉を発しようとすると
「そっか、死んじゃったのか
ならもう会えないのか」
聞こえた声はまるで絶望えお感じていないようだった
「(さっきまで、あんな顔をしていたのに!!)」
「憎くないのか、儂のことが」
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