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プロローグ
「助けてぇ~……」
ザァー‥‥
雨が激しい日だった
どこから聞こえてくるのか女の子の声がする
俺は何が起こっているのかよく分からないが1人の女の子の腕を掴んだ
「助けてくれてありがとう。」
女の子はニコッと笑ってお礼を言ってきた
この子が一体誰なのか
ここはどこで俺は何をしているのか
まったくわからなかった
ただ1つだけ覚えているのは女の子の笑った笑顔だった
ーーーーーーーーーー
ガタン!
「う……」
俺はゆっくりと目を覚ます
もうどのくらい電車に乗っただろうか?
窓から見える周りの景色はすっかり変わっていた
都会の生活が染み付いた俺には少し寂しいような気がする
『山井町』
この町がこれから俺が住む町
周りには何もないが自然が豊かだ
これからどんな生活が始まるのだろうか?
期待と不安がいつまでも俺の心を支配しながら電車は山井町へ向かって行った
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