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5月24日
「じゃあなー。また明日」
「おう」
友人のあいさつに応じた彼の名は北城誠。
公立の高等学校に通う高校二年生だ。
彼は何も部活には入っていない俗にいう「帰宅部」というものだった。
そのため、いつも帰るのは日が沈まないころ。
現在は午後五時だ。
「あー、だいぶ高校二年生にも慣れてきたし、そろそろ何か刺激がほしいよなー…」
二年生にもなると後輩という存在ができるため、下の立場で慣れていた一年生だった彼らは、上も下も存在する複雑な位置になる。
慣れるのにも一ヶ月から二ヶ月くらいはかかってしまう。
しかし、慣れてからは普段の日常になるため非凡なことを期待するのは無理もない。
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