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２人を憐れむように
陽二は言った
「あ～あ、かわいそうだなぁ
愛する家族が居ない
チョンガー達は
この先お前らが
ゆかりちゃんや、美穂ちゃんに
捨てられないことを
俺は祈るよ」
「大丈夫！
うちはラブラブだから」
真吾が胸を叩いて言った
陽二は孝弘に
「タカ…
お前とゆかりちゃんは
来年か？」
「ああ、ゆかりの希望で
ハワイで式を挙げる」
「そうやって…
だんだん俺たちの家族が
増えていくんだな」
「そうだよな
肝心の亮太にも
来て欲しいんだけどな」
「亮太は何て言ってる？」
「出来るだけ出席するってさ」
「それも淋しい返事だな
それにあいつ
マスターの結婚式にも
出てないよな」
「ああ、そうだな」
孝弘が俯いて言った
俊介は、幸子と結婚した後
ベンツを閉めた。
そして
幸子の希望だったペンションを
熊本県の山あいにオープンさせた
俊介が作る、洋風の郷土料理と
幸子の明るい笑顔で
店は繁盛しているらしい
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