第1話

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「出倉だよな…?」 名前を呼ばれ、呼ばれた方へ身体を向けた。 猫目が印象的だ。知ってる気がするが、思い出せない。喉の所まで思い出せない。 猫山じゃないし、猫村でも無い気がする。猫ってついていなかったような。 「小金井真人だよ」 「あぁ、白幡中の…」 「真人!!」 小金井に向かって、誰かが飛び付いてきた。 「勇太」 苦笑しながら、小金井はソレを受け止めた。見覚えある気がする。 確か、誰だったか。 「橘…?」 「おう!!アンタは、王様じゃん」 「その呼び方、やめてくれないかな」 馬鹿にされてる気がして、嫌いだ。
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