第1話

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「悪い!!」 気にしていないと、俺は言った。 「出倉は、野球部に入るのか?」 さも当たり前の様に、小金井は聞いてきた。野球が、嫌いじゃないけど、俺はやらないと決めた。 「入らない」 「何で?」 橘は聞いてきた。 「それは…」 言えない。言えるわけがない。 「だったら、マネージャーは?」 小金井の提案に俺は、目を丸くした。 マネージャー。 考えもしなかった。帰宅部にでも入る予定だったから。 「ソレ、良いじゃん!!」 俺が答える前に、橘が小金井の肩を叩きながら言う。 「考えておくよ」 俺がそう答えると、二人は嬉しそうに笑った。
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