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「悪い!!」
気にしていないと、俺は言った。
「出倉は、野球部に入るのか?」
さも当たり前の様に、小金井は聞いてきた。野球が、嫌いじゃないけど、俺はやらないと決めた。
「入らない」
「何で?」
橘は聞いてきた。
「それは…」
言えない。言えるわけがない。
「だったら、マネージャーは?」
小金井の提案に俺は、目を丸くした。
マネージャー。
考えもしなかった。帰宅部にでも入る予定だったから。
「ソレ、良いじゃん!!」
俺が答える前に、橘が小金井の肩を叩きながら言う。
「考えておくよ」
俺がそう答えると、二人は嬉しそうに笑った。
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