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クラスの連中は、さっさと帰る奴もいたり教室に残りお喋りをしている奴も居た。
俺はわら半紙とにらめっこ。野球部と書くのに躊躇いがあった。正直、入りたくない。
けど、マネージャーならと。
「まだ、書いてないのか?」
だったら、オレが書くと橘は俺のシャーペンを取り、勝手に名前と部活名を書いていた。
「字…汚な」
橘の字はミミズが這ったような字だ。読もうとすれば、読めるが汚い。
「う、煩いな」
「俺も思ってた」
「真人まで」
不貞腐れる橘に俺と小金井は苦笑した。
「それじゃあ、グラウンドに行こうか」
「おう!!」
「今日は…」
行かないと言おうとしたが、両腕を掴まれて何とも言えなかった。
逃げ出す機会が失った。
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