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グラウンドは学校から徒歩で5分かかる。
「俺、マネージャーだからな」
「それを決めるのはキャプテンだから」
小金井の言葉に俺は目をパチクリさせた。
「いやいや、キャプテン関係無いんじゃないの!?」
「さあー、どうだろう」
適当に答える橘に俺は溜め息を吐いた。
「到着!!」
グラウンドには厳しい声が響き渡る。
あぁ、この緊張感。久し振りだなと感じた。
「「こんにちは!!」」
二人は躊躇いもなく、グラウンドに入る。躊躇う俺を橘は俺の腕を引く。
「こ、こんにちは」
「出倉!?」
「あ、輪島…」
野球部に入らないと今朝言ったばかりなのにと、内心気まずかった。
走ってこっちに向かってくる輪島に俺は視線を下ろした。
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