第1話

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「そうなのかい?」 「いや、俺は…」 「どうしたんだい?」 チラッと視線がぶつかった。橘と輪島。 あぁ、寂しそうな顔。俺はまた、他人の顔を気にしてる。 「俺は、マネージャー志望です」 「うん、マネージャーはいらない」 ハッキリと言われた。ショックかも。 「マネージャーは腐るほどいるから」 「……」 何とも言えない。顔とは似合わず、毒を吐くのですね。 「それに君は…彼からよく聞いてるからね」 先輩はチラッと輪島を見た。 「で、君は、入部するのかい?」
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