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「に、入部…します」
何故か、先輩に逆らえなかった。威圧感からだろうか。
「皆、集合!!」
先輩は練習している周りに声をかける。
「本当に良いのか?」
輪島は心配そうに言う。大丈夫と俺は答えた。
何がどう大丈夫なのか。本当は野球を続けていく事に不安がある。
集合し整列が済むと、先輩は俺を紹介し始めた。
人数は割かし少ない。いや、少なすぎる。
俺の居た中学の半分以下だ。
輪島や橘達は、春休みの間に先輩達と練習していたらしい。
本当は、俺も春休みの間に野球部に誘う予定だったがあんな事があったから、誘えずにいたらしい。まぁ、丁重に断っていたかもしれない。
「新入部員が2人、入部する事になったよ」
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