第1話

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俺、出倉大地は高校へ夢を見ていた。 可愛い彼女を作り、色んな所を連れてってデートをするのが夢だ。 出来たら、手を繋ぎたい。キスだってしたい。 中学の時は、野球漬けで彼女なんて作る余裕なんて無かった。 ポジションは投手だ。投手は変わり者が多いとか言っていたが、俺は普通だと言いたい。 が、周りから変わっていると言われていた。 ただし、マウンドに立っている時はと付け足して。 それに関しては、言い訳は言えない。 自覚している。 『高飛車な王』 だなんて、揶揄された。 投手の指示する所に、俺は首を振るからだ。 何となく、指示する方へ投げれば打たれる気がしたからだ。 3年間も一緒にプレーしていたら俺の性格も把握したてくれた。 本当に感謝している。 けど、俺はもう野球はしない。
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