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俺、出倉大地は高校へ夢を見ていた。
可愛い彼女を作り、色んな所を連れてってデートをするのが夢だ。
出来たら、手を繋ぎたい。キスだってしたい。
中学の時は、野球漬けで彼女なんて作る余裕なんて無かった。
ポジションは投手だ。投手は変わり者が多いとか言っていたが、俺は普通だと言いたい。
が、周りから変わっていると言われていた。
ただし、マウンドに立っている時はと付け足して。
それに関しては、言い訳は言えない。
自覚している。
『高飛車な王』
だなんて、揶揄された。
投手の指示する所に、俺は首を振るからだ。
何となく、指示する方へ投げれば打たれる気がしたからだ。
3年間も一緒にプレーしていたら俺の性格も把握したてくれた。
本当に感謝している。
けど、俺はもう野球はしない。
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