4人が本棚に入れています
本棚に追加
「宮田でいいよ」
ほら、この笑顔。面構えだって、モデルなんて全く分からないけど、そんな奴ら見たいにキラキラしている。
本当に胡散臭い。
「あのさ、始業式始まるんで。出倉、行こうぜ」
そう言って、輪島は俺の腕を引っ張る。
またね~と、手を振る宮田。吊られて、俺は手を振っていた。
宮田も始業式に出なくて良いのだろうかと首を傾げながら、俺は輪島に引っ張られていた。
学校に着くまで、輪島は一切喋らず俺の腕を引っ張ていた。俺は何か言おうと思っても、声が出なかった。
違う。かける言葉が見つからなかったのだ。
最初のコメントを投稿しよう!