ライル

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俺の教室、3-Cは朝から騒々しかった。 「おい、知ってるかよ!?」 クラスの中でもお調子者であり、かつ教師からの人望も厚い、原田が言うことなんだから間違いはなかった。 「転校生が来るってよ!」 その一言が教室が騒々しくなることの発端だった。 女子の中では原田の発言をスルーしている奴がいたが、そんなことを言いながらも表情は嬉しそうだった。 俺らの中学校には、町が田舎なこともあり、どこにでもいるような風紀を乱す奴もいなく、俺はこの町が大好きだった。
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