非現実のよう

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体の中で一番痛いのは足だった。 そこまで鋭利な物ではないもので削り取られているようであった。 心の奥底で真実を確かめたくない気持ちが強かった。 そんなことはある筈ない…。 どうやってやったのかその方法がわからない。 焼けた鉄を押し当てられているのかと錯覚する程だった。 オレは腕を縛られているので起き上がることが出来なかった。 何とかエビが丸まるみたいに寝返りをうとうとしたが上手く出来なかった。
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