非現実のよう

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部屋が暑かった。 寝る前に神原喜代美が付けたエアコンがつけっぱなしなのだろうか喉や口の中が乾燥しきって唾も出てこなかった。 喉が焼けるように熱く一滴でも二滴でも水を口の中に含ませて欲しかった。 「あんた助かったと思っているかも知れないけど、そのまま死んだ方がマシだったよ」 神原喜代美は微笑んでいる。 オレも同感だと思った。 オレの考えていることが的中しているならオレはこれからどうやって生きていけばいいのだろう?
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