鼻孔の記憶はタブー

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神原喜代美はまたしても台所へ行き、ガチャガチャ茶碗を取りだし、何かをレンジにかける。 一分もしないうちにレンジの音が鳴る。 「私の手料理食べれるなんてうれしいでしょ?」と神原喜代美は笑う。 オレは首を振った。 何度も何度も全力で振った。 「せっかく作ったんだよ」と神原喜代美は悲しそうな顔をする。
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