鬼虐め（オニイジメ）

鼻孔の記憶はタブー

自分で自分を食うという人として恐らくやってはいけないタブーに吐き気をもよおしている。

オレは吐き出した。

「味付けが悪かった？」とまたしても神原喜代美が悲しそうな顔をした。

そして神原喜代美はさらにオレの肉をオレの口に入れ、オレの鼻をつまみ食わせるように仕向けた。

「吐き出せないように口縫っちゃう？」と神原喜代美はガスマスクの男に言った。

オレは恐怖で飲み込み、涙を流した。