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苦痛は耐え難いものだったが、肩までの髪を振り乱す姿は何故か美しいと思った。
不思議な感覚だった。
神原喜代美は息が切れるとオレの足の切り口を踏みつけた。
この世の痛みとは思えなかった。
「私を支配するあんたの願いは叶わなかった。一生…この先ずっと…永遠に…あんたは死んでも尚負け続ける…私を支配出来なかった想いを抱えながら一生、生き続ける」
……果たしてそうだろうか?
神原喜代美はオレの執念を知らない…。
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