優しい狂気

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一度は神原喜代美に全部乗ろうと決めたのに気持ちが揺らぐ自分に少し腹が立った。 先頭にツダ、後ろ二人は神原喜代美の兄とカガワがいた。 アパートの前にはワゴン車がもう着いていた。 「前に乗って」とツダがワゴン車のドアを開けて待っている。 恐る恐る乗り込むと、後から神原喜代美の兄とカガワが乗り込んできて、後部座席に座った。 「念のために…」と真後ろに座っている神原喜代美の兄が言い出した。
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