優しい狂気

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「後で睡眠薬を飲んで貰うけど、外から入ってくる人間に入り口を見られたくない訳じゃないからね!一度入った人間が外に出れないように入り口を隠すんだからね!」 オレは何と言ったらいいかわからず、独り言のようにそうですか…と言った。 何が起こるかわからないが核の話、独立の話を聞くともう逃げようという気持ちが薄れてきた。 それよりも自分の身の行く末だった。 もしオレが神原喜代美の生まれた土地に住まないと言っていたならどうなっていたのだろう? 「もし…もしオレが首を振っていたらどうなっていたんですか?」
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