ハンシュウ
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「……う~ん、オレらは子供の頃からここにいて、当たり前になってるから、知らない人に説明するのは…う~ん、難しいけど…」 オレは相槌を打たないで神原喜代美の兄をジッと見た。 「要はこのハンシュウという国は日本の法律が及ばないところなんだ。独立国家だからね。この土地 は日本で罪を犯した人が逃げ込んでくる場所なんだ…」 オレはどこまで信じていいか慎重に吟味する必要があると思った。
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