囲め囲め

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ここにきてやっと線になったのは神原喜代美がオレのことを鬼と呼んでいたことだった。 何でそんな簡単なことがすぐに理解出来なかったのだろう? 「元々はこの地域の風俗、いや宗教的儀式と言っていいだろうな、それを真似したのがこの土地の子供だったんだ。今では、まぁオレの子供の時からそうだけど…怪奇的な…何というか、真ん中の鬼に霊を憑依をさせて本物の鬼にするっていう遊びを越えた儀式を全員信じているんだ」 全てが納得出来るかと言われると信じきれない部分がまだまだ沢山あるが、わかったとしなければ話が先に進まない。 とにかく浮かんできた質問を次々としなければ忘れてしまうと思い、すぐに違う話に切り替えた。
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