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「犯罪者を殺すならわかる。かごめかごめの風習を今でもやる文化も理解するとしよう。犯罪者をここに連れてくる利点は何もないでしょう？」とオレは知らず知らずのうちに興奮していた。
神原喜代美の兄は何かを悟ったように言った。
「かごめかごめで人口が減る…」
オレは一度噛み砕こうとしたが、そしゃくしきれなかった。
「減ったからって何なんですか？」
「人は必ず人を嫌う。どんな所に行ってもだ。逆に人に嫌われたくないから先に嫌ってしまうこともある。ここではその法則に乗ったとしたら、時間が経つにつれ人が居なくなる。次は自分の番かも知れないと思う人が増える。そうなるとハンシュウは安定しなくなる。じゃ例え話をしようか？」
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