その過去にわななき、狼狽する

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「女のオヤジの弱味を握ってるんだ。奥さんと娘には絶対に知られたくない弱み…。うちのオヤジは生まれつき口が上手い。多分、人当たりのいい義理の息子が出来たから、外に飲みにでも連れて行ってポロッと喋ったんだろ?男同士腹を割ろうみたいなことじゃない?」 「でもお母さんは…」 「肉体関係じゃない?これはあくまでオレの勘だよ。オレのオヤジのやりそうなことだ」 オレはもう一度唾を飲み込もうとしたら、口にピーナッツが入っているのを忘れてむせてしまった。 カガワが大丈夫か?と言って背中をさすってくれた。
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