その過去にわななき、狼狽する

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神原喜代美の兄は急に声のトーンを明るくして言った。 「よくさ、オレらがあんた襲って、ハンシュウに来るかって喜代美が聞いた時、行くっていったよね?スゴいよ!」 オレは何と言ったらいいのかわからなく、いや…と言ったつもりだが、ひょっとすると声になっていなかったのかも知れない。 「オヤジのすごさはそれだけじゃない。実質上…」と言い、間をたっぷりとった。
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