その過去にわななき、狼狽する

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ただいまと言う声が聞こえた。 年配の声だと思い、すぐに神原喜代美の父親だと思った。 オレは熊や虎が現れるみたいに震えた。 神原喜代美の兄は玄関の様子を全く気にする様子がない。 神原喜代美の兄は小声で言った。 「そのオヤジが最も恐れているのは喜代美だよ…」
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