支配を操る男。抗う男。

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居間のドアが開いた。 その男はオレが思っていたのとはかけ離れていた。 話を聞く限りだと大柄で欲しい物は全て強引に手に入れる強欲な顔立ちだと思っていた。 神原喜代美の父はオレを見るとすぐに軽く会釈をした。 「喜代美が連れて来た人?」とフランクに話掛けてきた。 身長は170センチを少し越えた位で中肉だった。 まだ初見だが、愛想が良くて、誠実そうな中年に見える。
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