支配を操る男。抗う男。

20/24

3595人が本棚に入れています
本棚に追加
/740ページ
大声でもなく小さい声でもなかった。 人に指示する時の声だった。 指示をすることに馴れている声であった。 かごめの対象の人間は恐怖そのものの顔をしていた。 両腕を数人に押さえ付けられている。 神原喜代美の父親は後ろに指示をして丸太をひく。 自然と周りの人間は観衆になり、せーのと言う声がまとまった。 家の中からは叫び声が聞こえる。
/740ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3595人が本棚に入れています
本棚に追加