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「そいつも一緒に潰せぇ!!」と誰かが叫んだ。
そうだ、そうだと群衆が一つになる。
神原喜代美の父親は動こうとしない。
「和を乱すんじゃねぇよ」と誰かが言うとそれにも群衆は賛同する。
神原喜代美は男の前に立った。
男は丸太で潰されなくて済むと救世主が現れたかのような表情をうなだれながらもした。
家の中にいた中年の女性はありがとうございますとサンダルを履きながら神原喜代美に近付いた。
神原喜代美は平手でその女を一蹴した。
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