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「まず口の中に土を詰め込むんだ。鼻には入れないでね。顔は最後に土をかけるようにして恐怖を味わわせる。大人数に囲まれて土をかけられるんだから怖いよ。そして段々暗くなる。苦しくなる」
「でも意識があるなら力が余っていればひょっとして掘り返して出てこれるんじゃないですか?」
「出てこれるように計算しているんだ…」
どこかでカラスが鳴いた。
砂利の音が耳に染み込む。
「生き返れるチャンスを与えるってことですか?」
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