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木の葉が擦れる音がする。
砂利の音が一人分止まる。
消えたのはカガワの足音だった。
「極限に追い込んでも男を立てる能力が抜群なんだ。今、この男は私にどのようなことをすれば、息を吹き返すのだろうかということがわかる。どんなことをしたがるのだろうというのが肌でわかる。息を吹き返せばまたいたぶれる。男が女に屈する瞬間だよ…」
カガワは得意気だった。
確かにオレにも心当たりがあった。
カガワ達に縛られ、囲まれた時にオレは神原喜代美の股間を見て、興奮した自分に苦笑した覚えがあった。
その時は絶望を一瞬忘れた。
でも…と思いオレはカガワに聞いた。
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