薄く伸ばした暴力的な過去

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「う~ん、オレがハンシュウに来て、喜代美ちゃんが彼氏が出来た時があったんだ。それが暴力を振るう彼氏だったんだって。オレらは呼ばれてかごめを行うことになったんだよ。結局、その彼氏は殺されちゃったんだけど…。あれはうまかったなぁ…。護身用のガスあるじゃん?あれで咳き込ませて喋れないようにするんだよ。その彼氏が何を言っても聞こえないって言って実は聞こえているんだ。その数分後にアンタきっと今こう思ってるんでしょ?って言うんだよ。喜代美ちゃんからすると一度聞いてる話だから当然、言えるんだけど、その彼氏にとってはさっき聞こえないって言われたのに何で知ってるんだ?言い当てられた、オレの心を読んでいるのか?って思うんだよ。後で聞いたら、あれは私のテクニックって笑いながら言ってたよ。数分後の会話がどうなるかって考えて喋るんだってさ。男はそこで支配された顔をしていたなぁ…。 オレはそんなことが出来るのだろうかと思った。 「…まぁ、その時はその彼氏も自我が崩壊してたと思うけどね…」 「…何をやったんですか?」
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