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「名字が神原だろ?そこにかけて神の代わりに喜ぶ。この国の神。それに代わって喜ぶって言う意味なんだってさ…」
一瞬、カガワは黙った。
「………本当の鬼は神原喜代美かも知れない…」
カガワは何かを噛み締めていた。
そしてその噛み締めたものを吐き出すように言った。
「神原喜代美は人を苦しめる天才。計算が外れてもボロを出さない。計算通りの顔を平然と出来る。頭がいい奴程コントロールがしやすいって言っていた…。多分…」
もう一度、カガワは何かを噛み締めた。
「喜代美ちゃんはオヤジさんを殺そうとしている……」
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