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すぐに電気が点けられ、暗闇に馴れていたオレは目に刺すような痛みが走った。
「ねぇ、私のお父さんと何喋った?」
不用意に喋ると何が起こるかわからない恐怖に襲われ、オレは黙った。
神原喜代美は迷いなくオレの頬を叩いた。
「何を喋ったの?」と今度は優しく話し掛けてきた。
それでもオレはどうしていいかわからず、神原喜代美の目を見続けるしかなかった。
激痛が走った。
左の腿だった。
感じたことのある痛み…。
スタンガンだった。
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