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オレは神原喜代美に支配されないと繰り返し言葉に出していたら、いつの間にか眠っていた。
腕の痺れが気になって起きたが、眠さの方が勝った。
苦労しながら寝返りをうちまたしてもウトウトした。
眠りながらも神原喜代美が今、家にいないことが安心出来ているということかと自分の心の状態を観察した。
閉じ込められている部屋の鍵がガチャガチャいった。
オレは一瞬で目覚めた。
覚醒と言っていい程、目を見開き、体が強張った。
太陽の光は白から少しオレンジ色がかかっている光だった。
次は何をされるのかと思い、心臓を掴まれたような感覚になった。
ドアが開いた…。
そこに立っていたのは神原喜代美の父親だった。
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