余光

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オレは心臓が止まりそうになった。 前方から誰かが歩いて来た。 女性だった。 30メートル程、離れているがオレの視力だと確認出来ない。 今度こそ心臓を吐き出しそうになった。 しかし、よく見ると向こうがこちら側を意識している様子がないので大丈夫だろうと確信しながらゆっくり一歩づつ前に進んだ。 この距離まで人がオレに近付いていることに気付かないという事実にオレは震えた。
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