篠突く模索に浪費するが絞り出す

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塀を登れるのかと思ったが、普段出せる力の限界が開放されたのか、いとも簡単に塀を乗り越えることが出来た。 降りる時に振り返ると神原喜代美も池を直進してきていた。 神原喜代美の黒いズボンはビショビショであった。 オレはとにかく直進した。 神原喜代美は塀に手を掛け、登ろうとしている。 オレは雑木林の中に逃げ込んだ。 一度、振り返り神原喜代美の様子を見た。 神原喜代美の手は塀に掛かっていなかった。
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