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オレは息が上がってはいざという時に走れないと思い、ゆっくり歩くことにした。
耳を澄まさなければ神原喜代美の声を聞き取ることが出来なかった。
オレは神原喜代美の声を見失わないように歩いた。
太陽の光が弱くなっている。
沈み掛けているのだろう。
オレは雑木林の薄くなっている所で、太陽の位置を確認しようと思った。
太陽が沈み、こんな場所で土地勘もなければ、それこそ方向を見失う。
オレは上を見上げ、辺りを見渡した。
するとオレとって何か得な物が映ったような気がした。
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